日本酒を楽しもう

日本酒を楽しもう

「酒は百薬の長」といわれるように、冷え込みが厳しい夜など、寝る前にほんの少しいただくことは安眠効果にもつながりそうですね。お酒をおいしく飲むヒントや、お酒はちょっと苦手という方にはお酒の活用法を紹介します。日本酒と上手におつき合いしてみませんか。

日本酒をおいしく飲むための5つのヒント

  1. 体温より熱めにおカンを
  2. 体温より熱めがおいしい。人肌燗は35度くらい。熱燗は50度以上のことです。

  3. 厚めの徳利はお酒がさめにくくてよい。
  4. 徳利は肉の厚い陶器のほうがさめにくくてよい。盃はお好みに合わせて。

  5. 冷やで、オン・ザ・ロックで飲むのもよい。
  6. 冷やで飲むもよし。暑い時などは冷して、またはオン・ザ・ロックにして飲むのもスマート。

  7. ものを食べながら飲むことが大切
  8. 飲むときは自分のペースで、無理じいもいけない。ものを食べながら飲むことが大切。

  9. 雰囲気を大切に飲むことが大切
  10. 来客の際などは何はなくとも、もてなしの気持が肝心。「酒は心をつげ」という教えがある。

お燗の温度

お燗の温度は人それぞれ好みによりますが、一般的には下記の温度くらいが適温と言われています。熱すぎるお燗は、日本酒の味と香りのバランスをくずしてしまいます。

  温度 適したタイプ
熱燗 50℃くらい ○本醸造 ○普通酒
上燗 45℃くらい ◎純米 ◎本醸造 ◎普通酒
ぬる燗 40℃くらい ○吟醸 ○純米
○本醸造 ○普通酒
人肌燗 35℃くらい ○大吟醸 ○吟醸 ○純米
○本醸造 ○普通酒

お燗は冷酒よりも酔いやすいので、アルコールの適量を早めに教えてくれる、身体に優しい飲み方ともいえます。

お燗のおいしいつけ方

  • 湯煎でつける
  • 鍋にお湯を沸かし一度火からおろして、徳利を肩まで浸けます。2~3分したら徳利の底を触ってお燗の加減を確認してください。徳利の底に手が触れられるくらいが約50℃の適温です。慣れないうちは酒燗計で温度を確認するのも、コツをつかむ早道です。

  • 電子レンジでつける
  • 最近の電子レンジには「お燗」ボタンもありますが、徳利1本(1合)でだいたい45秒前後で適温になります。 あくまでも目安ですので、まずは水を入れた徳利を使い、ターンテーブルに置く位 置を変えたり、秒数を微調整したりしながら温度を確認し、一度そのレンジのコツをつかんでしまえばあとは楽です。 徳利内の温度差を減らすため、口にアルミホイルを被せる、というアドバイスもありました。

  • その他
  • なるべくお酒が空気に触れる面積を少なく(アルコールや香りが逃げてしまいます)。 また、長時間加熱しすぎるとアルコール分が飛んだり、成分が変化して変色してしまいます。

日本酒のこんな活用法

  • しもやけなどに
  • あたためた手にグリセリンと日本酒をまぜて手にぬります。

  • 風邪のときに
  • ネギを切り、お酒にひたしたガーゼにくるんでのどにまきます。

  • 疲労回復に ニンニク酒
  • ニンニクを蒸して臭いをとり、すって日本酒に混ぜ、レモン汁1個分を加えます。

  • 冷え性の方に ショウガ酒
  • ショウガをおろして日本酒を入れ、お燗をすればできあがりです。

白鶴酒造、酒かす中のがん予防物質を発見

【神戸】白鶴酒造(神戸市東灘区、嘉納健二社長、078・822・8901)は30日、酒かす中にがんの予防やしわの発生を抑制する物質が含まれていることを発見したと発表した。
9月9日に開かれる日本醸造学会で発表する。
大学と連携して機能を解明するとともに、産業化に向けたプロジェクトの立ち上げも計画している。
新産業創造研究機構(NIRO、神戸市中央区)が運営する「兵庫県天然生理活性物質コンソーシアム」での共同研究の過程で発見した。
がん細胞の増殖に関連する酵素の活性抑制評価や、しわの発生などに関連する血管新生抑制評価などで酒かす中の生理活性物質をスクリーニングしたところ、いずれも明らかな効果 が認められたという。
健康食品や化粧品、医薬品などへの応用が見込め、神戸薬科大学の棚橋孝雄教授らと有効物質を分離し、機能を明らかにする研究を急いでいる。
(日刊工業新聞)

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